群馬から「新たな価値」・「イノベーション」を
創出するための
未来を見据えた異業種連携の
プラットフォームです。
領域:VIRTUAL・AI
申請者名:日本電気、テクリコ、関西医科大学
【プロジェクトの目的】
超高齢化社会の到来により、MCI(軽度認知障害)や認知症の高齢者は、より一層増加すると推計されている。認知症の一歩手前の状態であるMCI(軽度認知障害)であれば、適切な認知症予防への取組によって、認知機能を健常な状態へ回復、または認知症への移行を遅らせることが期待できるため、早期から認知症予防に取り組むことが重要とされている。
よって、当コンソーシアムでは、MR技術を活用することで「見て・触って、体感型ゲームの感覚で楽しみながら取り組める認知機能トレーニング技術」の実現を目指しており、本プロジェクトにて、神経心理学的検査などの結果変化と楽しさ・継続意欲の検証を目的とし遂行した。
【コンソーシアム形成のきっかけ】
株式会社テクリコ、学校法人関西医科大学、日本電気株式会社は、従前より認知症予防に関する取組を支える技術確立などの活動を実施してきた。この活動を通じて、強く認知症予防を意識することなく、より多くの人々が早期の段階から楽しみながら取り組むことができ、継続意欲も維持できる新たな認知機能トレーニング技術が必要であると捉え、コンソーシアムを形成した。
【プロジェクトの進捗】
本プロジェクトに関しては、前橋市・渋川市のご協力のもと、前橋市・渋川市在住の一般高齢者33名(65歳以上・男女)に参加いただき、MR技術を活用した認知機能トレーニング技術を1人当たり週1回30分、3か月間実施。なお、トレーニング期間の事前と事後には、神経心理学的検査(MMSE-J、MoCA-Jなど)とアンケートも実施した。
神経心理学的検査の事前・事後点数結果を統計分析し、特にMoCA-Jの点数結果が顕著に改善していることを確認。また、アンケートからも、「楽しさや継続意欲」についても、高評価を確認。
<参加者による実施イメージ>
<MR技術を活用した複合課題・認知機能トレーニング技術コンテンツの例>
セレクトタッチ:正面から流れてくる物の中から、指定された物だけを触る
犬とバレーボールしながら暗算/四則演算
【今後の展開】
地方自治体や介護施設などにおける様々な活用シーンを想定し、更なる効果の検証と柔軟な運用性を支えるコンテンツ開発に取り組み、MR技術を活用した複合課題・認知機能トレーニング技術の進化に挑戦する。