群馬から「新たな価値」・「イノベーション」を
創出するための
未来を見据えた異業種連携の
プラットフォームです。
領域:VIRTUAL・AI
申請者名:竹中工務店、電通総研、ジザイエ、エイム・テクノロジーズ
【プロジェクトの目的】
労働者人口の減少による人手不足が社会問題となる中、専門知識や豊富な経験を持つ高齢者、また障害や育児・介護などの事情により、働く意欲はあっても長時間労働や外出が困難な方々が多く存在しています。当研究会では、遠隔操作技術やロボット技術を活用した「遠隔就労」という新しい働き方を確立し、物理的・時間的な制約を取り除くことで、新たな労働の担い手を創出し、人手不足の解消に貢献することを目指しています。究極的には「ヒトとロボットが共存し、誰もがあきらめず活躍できる社会」の実現を目標としています。
【コンソーシアム形成のきっかけ】
遠隔就労という新しい働き方を社会に「認知」してもらい、課題解決のための「技術」を適切にマッチングし、持続可能な「ビジネスモデル」を構築するとともに、今後対応すべき「規制」緩和に取り組むためには、単一組織での対応には限界があります。そこで、多様な専門性を持つ企業・団体が連携する「遠隔就労研究会」を立ち上げ、その活動の一環として本実証実験に応募するに至りました。
【プロジェクトの進捗】
本実証期間では、遠隔就労の実現に必要な「見る」「話す」「知る」「伝える」「動く」という基本機能を、AI技術、高性能カメラ、サービスロボットなどを活用して実装し、実際の現場環境での検証を行いました。実証実験で得られたデータや知見は、協力施設・企業へフィードバックするとともに、実用化に向けた課題や可能性について多角的なディスカッションを重ねています。技術的な実現可能性が確認できた一方で、持続可能なビジネスモデルの構築が次なる重要課題として浮き彫りになりました。
モニタリング画面の様子
遠隔操作風景
新しいサービスの実験(伊香保温泉 福一)
【今後の展開】
持続可能なビジネスモデル構築に向けた検討を継続するとともに、技術面では、AI分析技術のリアルタイム性向上や高画質・低遅延での画像データ転送処理技術の改良、サービスロボット用の付加価値アプリケーションの開発を進めていきます。また、異なる業種・業態での新たな用途開発に向けた実証実験の準備も進行中です。遠隔就労研究会では、引き続き産学官の連携を強化しながら、誰もが自分らしく働ける社会の実現に向けて取り組んでまいります。