群馬から「新たな価値」・「イノベーション」を
創出するための
未来を見据えた異業種連携の
プラットフォームです。
領域:交通・物流
申請者名:沖電気工業、ロンコ・ジャパン、コスモス薬品
【プロジェクトの目的】
本プロジェクトでは物流業界の労働力不足や環境問題といった社会課題解決のため、流通小売り店まわりの輸送について、AI技術を用いて最適な物流網へと改革する事を目的とする。具体的には地区を管轄する物流センター(TC)へメーカーや卸から納品される調達輸送を、TCから店舗へ配送する販売輸送網へ集約する事(TC集約輸送)及びそれを実現する複雑な配車をAIを用いて自動で最適化する。(図1)
【コンソーシアム形成のきっかけ】
荷主企業であるコスモス薬品において物流網の効率的運用は大きな課題のひとつである。また、物流企業であるロンコ・ジャパン、テック企業である沖電気工業も物流網の効率的運用としてAIによる配送最適化を共創してきた。今回ベンダ→TC→店舗納品というさらに大きなサプライチェーンでの効率化を目的として荷主、物流企業、テック企業と3社の力を合わせこの命題を解決するためにコンソーシアムを形成した。
【プロジェクトの進捗】
2023年度では下記を実施した。
・現状の物流網の調査と把握
・TC集約輸送の基本的な考え方の設計
・AIモデルのプロトタイプ開発
・AIによるTC集約輸送でのシミュレーション(計画立案及び改善効果の算出)
図1 集約輸送イメージ
図3 シミュレーション結果による主な改善効果
【今後の展開】
輸送に必要な車両数を減らしての運用が可能な事をシミュレーション出来たため、実際に各ベンダや関係物流企業と調整し集約輸送による試験的な運行を実施する。
またドライバーの働き方改革として勤怠時間を管理し、運行間隔なども含めてより最適に配送出来るようAIの改良を検討していく。